40年ほど前、ニューヨーク市とその周辺地域が大規模な停電によって闇に包まれました。この停電で略奪が多発して広い範囲にパニックが広がり、ニューヨーク市民の生活は大きく脅かされました。大停電は文化の面にも影響を与え、「ニューヨーク・インフェルノ/戦慄の12時間」、「サマー・オブ・サム」、「ゴーストバスターズ2」など、多くの映画やTVドラマにその影響を見て取れます。多くのニューヨーク市民がこの停電のことを今でも鮮明に記憶しており、20世紀の米国の歴史の中でも特筆に値する出来事の1つになりました。
ニューヨーク大停電は大きな事件でしたが、ニューヨーク都市圏で500台以上のディーゼル発電装置を販売していたCat®ディーラであるH.O. Penn Machinery Company, Inc.の働きがなければ、もっと悲惨な状況になっていたかもしれません。
停電が起きたとき、シェイスタジアムでは1万人以上のファンがカブス対メッツの試合を見ていましたが、1台のCAT D353T発電装置のおかげで、観客は安全かつスムーズにスタジアムから避難できました。
略奪行為と破壊行為も起きましたが、2台のCAT D398発電装置により、ニューヨーク市警本部は普段どおり活動できました。この発電装置がなければ、状況ははるかに悪化していたでしょう。また、マウントキスコにあるノーザンウェストチェスター病院などの多くの病院では、CAT発電装置が供給した電力で、医師は分娩、手術、救急医療を続けることができました。
もちろん、問題もいくつか起きました。しかし、H.O. Pennによれば、CAT機械の故障はありませんでした。ベルビュー病院では、5台のCAT D398発電装置による予備電気系統が、40分間の動作の後に停止しましたが、その後の調査で発電装置の故障ではなかったことが判明しました。ビルの別の場所にあったクーリングタワーポンプの故障により、電気系統が過熱して停止したのが原因でした。ヨンカーズ病院からは、2台の発電装置のうち1台しか動いていないという報告がH.O. Pennにありました。しかし、動いている方の装置はCATの発電装置で、故障したのは競合他社の装置でした。
Caterpillarは、高品質の製品を作ることの重要性を知っています。それが弊社の評価を決めるからです。しかし同じくらい重要なのは、ニューヨーク大停電が明確に示したように、人々が弊社の高品質の製品を頼りにしているという事実です。私たちは、弊社の製品が危機を乗り切ったことを誇りに思います。
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