1990年代、中国で巨大な三峡ダムの建設にCaterpillar製機械が貢献していた頃、その裏で弊社はお客様をサポートするために忙しく働いていました。この10年間も、それまでの数十年にわたるイノベーション、専門知識、お客様重視を基盤にして、世界クラスの業界リーダーになるという弊社の歩みを続けました。
鉱業業界のお客様向けに、世界最大の機械駆動式の鉱業用トラックとなる新しいCAT® 797を販売開始しました。1998年、ドイツのミュンヘンで開催された建設および鉱業業界の世界的な見本市であるbauma Munichでは、新しいコンパクトタイプの建設機械製品ラインを発表し、歴史を刻みました。この製品ラインには、初期モデルのコンパクトホイールローダ、ミニ油圧ショベル、そして補完的な幅広い専用アタッチメントが含まれていました。Perkins Enginesが新たに加わったことも、1990年代の重要な出来事です。
豆知識: 1992年にCAT® 992Dホイールローダがゴム製タイヤを装着した最初のローダとして販売されたとき、ステアリングホイールは付いていませんでした。この機械は、ジョイスティックで操作する最初の機械となりました。
1990 | D.V. Fitesを取締役会長に選出。 |
1993 | 約300台のCaterpillar製機械が、中国の三峡ダム建設に貢献。 |
1994 | Caterpillar製機械が、日本の大阪の関西国際空港建設に使用される。 |
1998 | Caterpillarが世界最大の機械駆動式の鉱業用トラック797を販売開始。 |
1998 | Caterpillarがコンパクトタイプの建設機械製品ラインを販売開始。 |
1998 | Caterpillarが英国のVarity Perkinsを買収し、社名をPerkins Engines Company Limitedに変更。 |
1999 | G.A. Bartonを取締役会長に選出。 |
Betty Reedは、1992年にSolar Turbinesで勤続50年を迎えました。Reedがカウルのバリを取る一般組立工として働き始めたのは1942年11月13日のことで、奇しくもその日は(当時、Prudden-San Diego Airplane Companyとして知られていた)同社の15周年記念日でした。
Reedは、その後25年間Solarチームの一員として働き、勤続60年に達した最初の従業員に、また勤続期間が同社史上最長のSolarチームメンバーになりました。彼女はカリフォルニアでGlider Flightsを完走した初めての女性オートバイレーサーになるなど、私生活でも記録を更新し、先駆者となりました。
Reedは、長い経歴を通じて、店舗業務、真鍮めっき、銀ロウ付け、合金めっき、組立て、スポットタッキングを行い、数え切れないほど多くのタービンの製造に貢献しました。彼女のお気に入りの仕事は、真鍮めっきでした。この作業では、高温の部品やブレードを金でコーティングする必要があります。Reedには、この作業を行うために1日に65 gの金が支給されました。彼女の働きぶりは献身的で、活気のある笑みと活力に溢れていました。
Reedは、「ここでの自分の仕事が、世間、他の部門、またお客様にとって重要であると承知しています。ですから、ここを通過する部品にスタンプを押すときには、その部品についてのSolarの説明がすべてそのとおりであること、またその部品が本来の機能を果たすことを個人的に保証しているような気持ちになります」と述べています。
Reedの非凡な経歴と前向きな姿勢による影響は、Solarの奥深くまで持続的に及んでいます。
Duane Livingstonは、1994年にCaterpillarの企業監査およびコンプライアンス事業部の管理担当バイスプレジデントに選出されました。彼は、後から来る人のために扉を開いた開拓者でした。昇進によって、アフリカ系アメリカ人としてCaterpillar初のバイスプレジデントとなった
Livingstonは、イリノイ州のイーストピオリア、モートン、モスビル、メキシコのモンテレイ、そしてイリノイ州のピオリアにある施設でさまざまな役職を歴任しました。
Livingstonは、2002年にCaterpillarを退社しました。
Caterpillarの前会長兼CEOのGlen Bartonは、「Duaneは、弊社の多くの分野に影響を与える大きな遺産を残しました。彼はその経歴の中で世界中の業務に関わり、社内の管理環境の強化、新興市場におけるCaterpillarのさらなる機会の創出、ディーラ流通ネットワークのコスト効率の向上などに貢献してくれました。最近では、成長、コストの効率化、社会的責任など、企業目標の達成にも尽力してくれました」と述べています。
Livingstonは、当時を振り返って、「Caterpillarの従業員が生産する製品とサービスについて、Caterpillarが世界的なリーダーであることを疑いはありません。しかし、Caterpillarが社会的責任にも取り組んでいることはあまり知られていないかもしれません。より良い世界を築く手助けをしている会社で働く機会を持てたことを光栄に思います」と述べています。
Sherril Westは、Caterpillarで最初の女性バイスプレジデントとなりました。彼女は、最終的にはテクニカルサービス事業部責任者兼最高技術責任者となった30年間の経歴を通じて、弊社の研究開発活動の管理を担当していました。Westは、イリノイ州モスビルにある技術センターと弊社の3つの性能試験場での業務も管理しました。
Westのダイナミックな経歴は、1974年に試験および評価技術者として弊社に入社したときから始まりました。Westは、技術およびエンジニアリング関連の役職を15年間務めた後、保証およびデータ事業部のマネージャになりました。その後は、Caterpillarサービステクノロジおよびマーケティングサポートサービスにおいて指導的役割を果たし、貢献しました。
1997年、Westは、Forbes誌の前途有望な10人の重役の1人に選出されました。これらの重役は、それぞれの分野における各自の献身度、リーダーシップ、業績などに基づいて選出されました。
Caterpillarの前会長のDonald Fitesは、「Sherrilは、ユニークな組合せの技術的知識と専門技能の持ち主で、従業員とその能力開発に温かく誠実な関心を示しています。また、彼女が見せる仕事に対する感覚とビジョンは、彼女がCaterpillarの最も評価の高い有能なリーダーの1人である理由となっています」と述べました。
彼女は、技術リーダーとしてCaterpillarの地位を確固たるものにすることに貢献し、メンターとして若い従業員がエンジニアリングおよび技術の分野で働くことを考える動機を与えました。